かたつむり学舎のぶろぐ

本業か趣味か、いづれもござれ。教育、盆栽、文学、時々「私塾かたつむり学舎」のご紹介。

かたつむり学舎の理念

塾生心得 ロジックパズルを見よ 後編

「○○とすると」「少なくとも」という文言は、数学の解答でみなさんがお世話になりっぱなしな、まさにお馴染み様ですね。このように、ロジックパズルは、数学にふれる際の手つきを再確認させてくれるものであるのです。 また、どうにも問題が複雑で手詰まりに…

塾生心得 ロジックパズルを見よ 前編

バリバリの文系で、近代文学をこよなく愛する人間であるけれど、私は数学というものがとても好きな人間なのです。 抽象的な事象を「ああでもない、こうでもない」と頭の中でこねくり回すのが好きというのもあるけれど、やはり数学はロジックという一つの構造…

塾生心得 英語がワカンナイ 前編

私のところへ来はじめたばかりの門下生から「先生、英語で点が取れません」という相談を受けることがあります。私はテストの点を上げるための勉強というのが好かないので、何が分からなかったのかと尋ねます。 すると彼らはきまって「うーん」と考え込んでか…

塾生心得 「効率厨」のすゝめ 後編

効率重視、これを日常の人間関係だとか、趣味において追求してしまうと、たちまち友達をなくしたり、メンドウの中にこそ存在していた面白みが失われたり、何かと弊害が多いものです。 しかしながら、ことお勉強に関しては話は別です。学生でいられる時間とい…

塾生心得 「効率厨」のすゝめ 前編

みなさんは「効率厨」という言葉をご存じでしょうか。これは主にオンラインゲームなどのマルチプレイにおいて、最大級の効率を求めようとするあまり、他のプレーヤーの顰蹙を買う類いの人々を指す用語です。ゲームに精神の個室を求める私は、三十年来のぼっ…

塾生心得 罪なケアレス 後編

テストであっても、それ以外の局面においても、見直しをする能力とは、実のところかなり高度な能力と言えます。自分の書いた答えをそのままなぞるのでは、見直しをしたことにはなりません。多くのケアレス民はこの点で、大きな誤謬を犯しているのです。ただ…

塾生心得 罪なケアレス 前編

ほんとは八十点台だったんですけど、ケアレスミスしちゃって・・・と、てへぺろな笑みを浮かべている生徒諸君、果たしてそのケアレスの発生原因について考えたことはあるでしょうか? この仕事をしていて一つ気がついたのは、ケアレスミスは起こるべくして起こ…

塾生心得 明日の学問のために 後編

では改めて、現代日本社会を生きる私たちは、何のために勉強をして、何のために大学へ行くのでしょうか。私が考えるその答えは《学問を修めるため》です。 「いやいや、そんなキレイ事を」と言われるやも知れぬのは覚悟のうえですが、果たしてこれは、「キレ…

塾生心得 明日の学問のために 前編

なぜ勉強しなければならないのか、なぜテストで良い成績を取らなければいけないのか、どうして上のレベルの高校や大学を目指さなければならないのか――。学生ならば誰しも一度は、こうした疑問にぶち当ってぐるぐる苦悩した夜があるかと思います。 落語の小噺…

塾生心得 《分かる》を分かりたい

《分かる》とはどういうことでしょうか。 これはよく耳にする話で、私自身も上京した時に体験したことなのですが、大きな荷物を抱えて東京駅の新幹線ホームに降りたまではよいが「ハテ、どこにいけばよいのだっけ?」と途方に暮れたことがあります。前に来た…

塾生心得 ことばの話

よく大学生には、図書館で調べた専門書の言葉をそのまま論文に引用して、結果的に何が言いたいのかよく分からなくなっている人がいます。これは第一に、使用した言葉がまさに借り物状態で、それが自分の深く理解している《ことば》でないというところに問題…

塾生心得 国語の話

『国語をおろそかにする人は、英語なんて出来やしないし、数学だって分からない。』少し乱暴な物言いですが、これは私の持論です。 国語という教科は、私たちの母国語である日本語という言語を使いこなすための練習です。そう言うと、中には「いやいや、フツ…

かたつむりの歩み

なぜ当方の屋号が「かたつむり」なのか、ということを問わず語りに語ってみようと思います。 かたつむりは、それなりに丈夫な殻と、やわらかな身体を持っています。同じ殻ならば「ヤドカリ学舎」のほうがよほど頑丈そうですが、私がかたつむりに魅かれるのは…