「教室は選んだ方がいい!」これは、私の心からの叫びであり、教室運営に携わる人間としての自負でもあります。
「公文の教室はどこも同じ」と思ったら大間違いです。
もちろん、使用している教材は、全国どこへ行っても同じなわけですが、問題は各教室の指導者が、それを適切に使いこなせているか、にかかってきます。
指導者が教材の特性を、どれだけ理解出来ているのか、そして支援が必要な難所をきちんと心得ているのか。その如何によって、学習者の伸びはだいぶ変わってきます。
私の妻と母は、それぞれ公文の教室を開いているわけですが、研修の様子などを聞いていると、「こりゃ、なかなかヤバいな・・・」というエピソードもちらほら。
例えば、数学の連立方程式。この教材の解法をめぐって各教室の指導者が意見を出し合う場で、
「演算指令って、必ず書かせなきゃいけないの?」「途中計算はあんまり見てない。」
というご意見が、なんと複数寄せられたとのこと。
これには母も閉口しきりだったそうで、それを聞いた私は「教室は選んだ方がいい!」という心持ちを新たにしたものでした。
このように、数学のいろはも理解していないおばちゃんがやっている教室の外にも、宿題をほとんど出さない教室、スタッフ同士で無駄話にふける教室、子供達が野放し状態でジャングル化している教室・・・と、私が知る中でも数え上げればキリがありません。
一度、その教室に入ってからでは、その外の教室について気に掛けることをしなくなるもの。
そう、公文は入る前が肝心なのです。