結婚して三年目の春、前任者の引き継ぎという形で妻が教室を開設しました。
学校の先生から、公文の指導者へとわらじを履き替えた妻と、ご存じの通り公文とずぶずぶの関係にある私と、初期メンバーはたったの二人。
腕が千切れるかと思うくらい大量の百点を付けて、教室をパンクさせないために、隙あらば生徒の救援に立つ。妻は幼児席に張り付いて、今では一丁前に成長したお子様達に数をかぞえたり、音読をしてやったり・・・。
やはり、どう考えてもパーティーメンバーが絶対的に不足していました。そう、喩えるならば回復役のいない戦士と武道家みたいに。
それから二年の月日が経過した現在、私たちの教室は心強い味方を得て、自慢じゃないけれど攻守バランスの取れた立ち回りが出来るようになりました。前回書きました通り、ホントに教室はスタッフさんあってナンボなのです。
前衛があっちこっち、好きなところを飛び回って遊撃に徹することが出来るのは、まさに信頼の置ける後衛のおかげ。
私と妻がそれぞれ、小学生や幼児に分け入って「ああでもない、こうでもない」「よし、がんばれ」「よくやった!」なんてやっている間、後ろの机ではスタッフのお二人が、ガンガン採点を捌いてくれる。時には、私たちの手が行き届かない所へ、サッとカバーに入ってくれる。
まさに臨機応変。かくして私たちの教室は、今日もどこかスポーティーな感じで運営されているわけなのです。
さはれ、こんな風にして全員野球に徹しなくても、教室が運営できるというのもまた真実。子供の教材を加減して、何度目かのバツが付いたら答えを教えて・・・なんてやっておれば、教室は回ってしまうのです。
ですが、そんなことをしていて、将来的に教室が繁盛するわけはないし、子供が素敵に成長するわけもないのです。願わくは、これから先も私たちの教室は「ガンガン行こうぜ」のスタイルを崩さず、さらに洗練させていく所存であります。
katatumurinoblog.hatenablog.com
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