かたつむり学舎のぶろぐ

本業か趣味か、いづれもござれ。教育、盆栽、文学、時々「私塾かたつむり学舎」のご紹介。

教室の選び方(2) 学習環境は大丈夫?

 公文の教室を選ぶ際に重要なのが、子供達が落ち着いて学習に集中できる環境が整っているかどうかというポイントです。

 スタッフの私語、これは控えめに申しても最悪であります。

 学習している生徒があるにも拘わらず、ぺちゃくちゃ何をそんなに昨日の雨について喋りたいのか、これでは全く以て生徒ファーストとは言えません。

 また、子供達がてんで好き勝手に立ち歩いたり、他の生徒とおしゃべりに耽ったり、果ては教室の外へ遊びに行ったり・・・これでは一体何をしに来ているのだか分かったものではありません。ひたすらお月謝がもったいないわけであります。

 大事なのは、教室へ入った時に「学習モード」に切り替えが出来る環境なのです。どれだけ友達とふざけて騒いで帰ってきても、教室の玄関を入ると、「勉強をするのだ」という気分になれるようでなければいけません。

 だから、そこでスタッフがベラベラと学習に関係のないことを喋っていたり、指導者が大声で指示を飛ばしているようでは、子供だって拍子抜けしてしまいます。

 そして、もう一つ教室環境という点でチェックせねばならないのが、生徒の混み具合の問題です。

 子供達がまさに野放し状態になる教室というのは、およそ採点などの事務的な処理が追いつかず、彼らにヒマな時間を与えてしまっているケースがほとんどです。

 スタッフの能力的な問題はさて置き、その時間に入室する子供の頭数に対して、採点や指導が間に合わないようでは、学習している彼らに時間的な、そして学習の質的な面における損が出てしまいます。これもまたお月謝がもったいないかぎりです。

 ですからここは、「入室時間制」を導入するなどして、生徒の入り具合をあらかじめ調整している教室に一日の長があります。感染症対策の観点から、そして指導の観点からしても、適正な人数をキープする工夫はたいへんに有効なのです。

 いかなる学習塾にしても、生徒一人ひとりに指導者の目が行き届いてナンボ。学習する彼らの様子が手に取るように分かっていてこそ、指導者は適切な学習の進め方ができるのです。

 以上述べて参りました通り、公文の教室を選ぶなら、まずは学習環境が整った教室をチョイスするにしくはありません。指導の目を行き届かせるための配慮、そして何より生徒ファーストに心を砕いている教室こそが選ばれるべきなのではないでしょうか。

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