盆・再考 ちょいと、ひと工夫
スーパーファミコンで育った私は、まだSNSに不慣れであるからして、そこは私の塾生諸君に教えを請いながら発信を続けるとして(笑)。
展示会に来てくださったお客さんに、「そうだ、盆栽やろう」という気を起こしてもらうために、まずは展示会のやり方を見直すべきではないかと考えたわけです。
①興味がある人しか来ない
②「スゴイなぁ、私にはとても」で終わる。
と、これまでの展示会で実感した問題点を挙げてみました。
なるほど来場者は実にご年配が中心、また会場が奥まっているせいもあって、植木や植物に興味のある方しか集まってこないというのが現状。でも、興味があるなら「ぜひ」と関心がありそうな人を誘っても、「いやいや、とても」と恐縮されてしまって空振りに終わるというのがオチでした。
となると、会場は図書館のエントランスであるとか駅など、興味の有無に拘わらず不特定多数の目に入る場所にするというのも、ひとつの手でしょう。
以前一度だけ図書館のホールで展示をした際には、なかなかな手応えがありました。しかし会員減少にともない、現在はその広さに見合った鉢数が集まらず、図書館展示を見送らざるを得ない現状です。
そして大事な中身の展示については、「スゴイなぁ」で終わらせない工夫、つまりは「これなら、おれにも出来るんじゃね?」と思わせる、導入的な展示も有効だと思います。
例えば、初心者向けの紹介コーナーや、針金かけの実演と体験、樹を仕立てる課程を展示するなど、とにかく敷居を上げない工夫こそが「そうだ、盆栽やろう。」につながるのかも知れません。
そこのところ、まだ試行錯誤中の今日この頃。同好会という地域コミュニティーを衰退させない為に、そして誰かが丹精込めた一鉢を絶やさぬ為にも、全国の愛好家のみなさんと、こうした状況打開策について意見交換が出来ればと思います。
盆栽という誇るべき文化のために、さてみんなで、ちょいとひと工夫。