かたつむり学舎のぶろぐ

本業か趣味か、いづれもござれ。教育、盆栽、文学、時々「私塾かたつむり学舎」のご紹介。

教育雑記帳(21) 足し算を教える?

 それはとある子の公文の宿題を採点した時のこと。

 「7+5」の「5」の字の上に、薄くオトナの字で「3と2」なる表記がしてあることに気が付きました。

 ご存知の方もあるかと思いますが、これは小学校の教科書でも採用されている所謂「さくらんぼ計算」なるものであります。「7と3」を合わせて「10」を合成してから片割れの「2」を足すという手法がこれ。

 度々私はこの紙面において、親御さんの協力あってこそ子供は伸びるということを申し上げて来ましたが、ごめんなさい、こればっかりはナンセンス極まります、即刻そんな要らないレクチャーは止めていただきたいのです。

 学校の算数ではそのように教えるかも知れませんが、ここは飽くまで公文式。「10」なんて合成している場合じゃないのです。

 では公文式ではどんな感じに足し算をマスターしていくのか、と言えば答えは簡単。「覚える」のであります。「7+5」を見たら瞬時に「12」と出てくるようになるまで、たっぷりと問題数をこなして骨身に覚えさせるのです。

実際そのくらいに習熟しないことには、その先で子供が苦労することになります。例えばかけ算の筆算で大きな数を繰り上げる時に、わざわざ「さくらんぼ計算」なんぞやっていられるでしょうか。

 そんな手間のかかることをしていたら、たとえ答えは合っていても授業からはどんどん置いて行かれてしまいます。

 ならば「さくらんぼ計算」なんかに頼らず、最初から「覚えて」しまった方が、変な回り道をしない分楽ちんであるし、別の計算を習う時にだって、足し算の力を推進力にすることが出来るという寸法です。(因みに公文では引き算も足し算を使って解くように指導しています。)

 だから足し算を教えるというのは、公文的にナンセンス。「カレーは飲み物」じゃないけれど、足し算は考えるものじゃなくて覚えるものなのです。

 そんな基礎計算でお困りの場合は、お近くの公文式教室へ駆け込むか、或いは本屋さんで公文から出ている「足し算カード」のご購入を衷心よりオススメします。