かたつむり学舎のぶろぐ

本業か趣味か、いづれもござれ。教育、盆栽、文学、時々「私塾かたつむり学舎」のご紹介。

塾生心得「10月のお便り」

 暑さもお彼岸まで。すっかり秋の風が入って、ようやく過ごしやすい季節になりました。

 ナントカと秋の空は変わりやすいとは申しますが、受験や進学を考えているみなさんの気持ちにも様々な変化が現れてくる、というか現れてくれないと困るのがこの季節です。

 肌寒くなってきて、コートを引っ張りだして、さらに襟巻きと手袋をするようになったら、もう受験は目の前です。愉しかった学校行事や部活の余韻に浸っているヒマもなく、自分の進むべき路を決定しなければならない・・・。とかく中高の三年生と大学四年生は、ぽけーっと秋の空を眺めている時間がないのです。

 「嗚呼、おれは今まで、何てキリギリス野郎だったんだろう!」と、お嘆きの諸君。まだ諦めるのは早計であります。アリ君はまだそう遠くへは行っていない(かも)。

 大事なのは、しっかりとギアをチェンジすることなのです。風が変わったこの時期に、ついでに自分の気持ちも切り替える。そして諸君の一番の後援者である親御さんと、とっくり今後の進路について話し合うことをしてみましょう。

 そしてもっと大事なのは「ふぅ、きっちり話し合ったぜ。」と部屋に戻ってスマホを見て一息つくことではなくて、その決意の鮮度が落ちないうちに「持続可能な学習」をはじめることに尽きます。

 とりあえずコンスタントに机に向かう習慣をつける。そして宿題より他でプラスαの勉強をはじめる。これまで素敵な実績を残した先輩たちは、それを事も無げにコツコツやっていました。そう、まるで冬に具えるアリ君のように。