高足台
○真柏(シンパク) 半懸崖・吹き流し風
黄色い鉢が似合う、ハイカラな奴。
最近ついに念願のシャリ(舎利)を入れたらしいのだけど、本人は「なんか白すぎんじゃね?」とブーブー文句を言っている。
「だって、急だったし・・・」「だったし?」「タミヤカラーしかなかったし。」「え? それって、お前、プラモじゃねぇかよ!」「だって、枯れてたし・・・」「枯れ枝はプラスチックじゃねぇよ!」
違い棚(右から順に)
○岩シデ 模様木
皆さまにお目にかけます時は、いまだ葉っぱがありますかしら。
無かったらゴメンナサイ。その時は一足早い冬の訪れを感じていただければ幸いです。
去年はこの展示会の最終日、家へ帰る軽トラの荷台において、ギリギリまで持ちこたえた赤や黄の葉を全て落っことし、裸で帰宅した伝説の持ち主である。
今年もこの「持ってる」樹を信じて、秋の彩りを来場者の皆さまにお目にかけたいところ。
○真柏 文人風変わり樹
盆栽をはじめて早七年、苦楽を共にしてきた樹である。チャームポイントは、ちょいと膝を立てた座り塩梅。
昨年の春先、ムロから出す折にポロリとつんのめった。長らく入っていたスタンダードな丸鉢から、変わり鉢に移ったのがきっかけで、思い切った改作の機会を得た。
左下枝をジンにして、右方向への流れを出したところ、ずいぶんスッキリまとまってきた感がある。この樹が飄々と立っている様を見ていると、肩に入っていた力が抜ける気がする。