かたつむり学舎のぶろぐ

本業か趣味か、いづれもござれ。教育、盆栽、文学、時々「私塾かたつむり学舎」のご紹介。

軍隊学校之記(21) これは部活ですか?

今週のお題「わたし○○部でした」

 私、「進学研究会」でした。通称「進研」。え? そんなこと聞いてない? いいでしょうが、私だって部活の話がしてみたいのです。

 所属している生徒数は、進学コースに在籍する生徒数とイコールであり、主な活動は「主要五科目の問題演習」と「自習」。どうです? これはなかなか重厚感のある文化系部活動でありましょう。

 でも、ちょっとお待ちを。この部活、意外と体育会系なところがあるのです。

 活動時間は、放課後(と呼称されている)午後四時から午後七時。それを「七時間目」「八時間目」と呼ぶ部員もありましたが、あくまで「進研」ですから、それとこれとは別(というタテマエ)なのです。

 一日ほぼフルコマで、主要五科目の授業(だけ)を叩き込まれ、追試付き小テストと暗記の壮絶なイタチごっこで、すっかり疲弊しきった頭でむかえる「進研」の時間は、それこそ体力との戦いである感が半端ではありません。

 掃除の後の一瞬の隙をついて、チョコレートを貪る人があったり、甘ぁいマックスコーヒーなる禁じ手を使って脳みその体力ゲージを回復させたこともしばしば。

 今となっては、その隙に五分だけでも眠っておけばよかった、とも思うわけですが、周りにライバルは溢れているし、頭は興奮状態であるし、第一小テストでヘマをして帰宅時間が遠のくのも厭であるし、とりあえず一つでも多くのことを頭に詰め込むというのが、軍隊学校の至上命題であったし、私の部活動(?)でありました。

 この、一日の追い込みとも言うべき「進研」の時間を月曜から土曜まで休まず三年間続けたおかげで、ちょっとやそっとのことでは音を上げなくなったのは事実です。

 シンドイ時はいつも「あの頃よりかはずっとマシ」そんなオマジナイを唱えつつ、今が一番シンドイ後輩の背中を押してやる今日この頃であります。
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