自作解題「令和五年度サツキ展」③
Ⅲ、違い棚の部(右から順に)
●イワシデ
毎度のご登場なれど、そこのところはご愛敬。なにせ六月の展示会の折りには瑞々しい若葉を漲らせ、晩秋の展示会の時期には、ねらったような紅葉で猛アピールをしてくるものだから、愛好家としてこれを飾らないわけには行かないのであります。
このごろは頭(頂点)の位置を中央に戻すべく、しこしこマイナーチェンジに余念がない。人様にお見せする機会が多い分、何かと手をかけ(ざるを得ない)大好きな一鉢です。
●シンパク(真柏)
二月も終わりの雨の音を聞いた日に、ちょうど針金を掛けていた樹。去年に比べて少しは締まった形になってきました。
とは言え、まさかその直後に妻のお産がはじまるなどとは思ってもみず、つい先日息子の声を聞きながら針金を外した、なかなかどうして感慨深い一鉢です。