かたつむり学舎のぶろぐ

本業か趣味か、いづれもござれ。教育、盆栽、文学、時々「私塾かたつむり学舎」のご紹介。

塾生心得  ただいま勉強中 Ⅰ


 塾生諸君、私はただいま理科、それも化学のお勉強をはじめたところであります。

 殊に化学の門外漢であった私は、とある理由からこのを勉強いたさねばならなくなった次第なのですが、驚くべきことに現今の中学理科には、かつて高校で習うはずだった単元までもが入っているではありませんか。これではどう頑張っても問題集で小手先の知識を仕入れたところでラチがあかないのは目に見えています。

 そこで私はとりあえず行きつけの本屋さんに駆け込んで、参考書を漁るという古典的手段に出る。こればっかりはアマゾンでぽちぽちするわけにもいかず、中身をしっかり吟味して「そぞろに勉強したくなる参考書」つまりは、自分が求めている①知識量(詳しさ)、②難易度、③使いやすさの三拍子揃ったものを選び取らなくてはなりません。

 ここで間違って「背伸び」をしてしまって、あまりのムズさに起きかけたやる気を刈り取られては元も子もないので、とりあえず親切丁寧に一から解説してくれる「初学者向け」のものをチョイスするにしくはないでしょう。

 果たして、私が手に取ったのは『自由自在』の「理科」。中学生の時分、このシリーズの「数学」にお世話になったこともあり、その分厚い本をちょっとワクワクしながら開いてみると、これまたびっくり。二十年前に比べて、明らかにカラフルになっているし「コラム」まで充実している気合いの入れよう。

 それは図示する内容の多い「理科」なればこそ、というところもあるのでしょうが、この入念な解説量であれば「分からない!」となっても「じっくり読めば分かる」のではないかと思い立ち、時分の知識チェック用に同シリーズの「一問一答集」も一緒に購入を決めたのでありました。