かたつむり学舎のぶろぐ

本業か趣味か、いづれもござれ。教育、盆栽、文学、時々「私塾かたつむり学舎」のご紹介。

子育て

教育雑記帳(37) 言葉の感度 後編

最近の子供達が、どのように語彙を増やしているのか分かりませんが、やはり現場に出ていると「言葉の感度」が低いな、と感じる子供を見かけることがあります。 まずもって、語彙習得に欠かせないのは、知っている言葉にせよ、そうでない言葉にせよ、それをキ…

蝸牛随筆(2) マスク美人

近頃だいぶ美人が多くなった。 どの女性も実に目元が美しく際立っている。あのマスクの下もかくやと、イメージを膨らしている自分がある。 そうなると、マスクは一つのキャンバスみたいなもので、そこに隠された鼻であったり口や頬を勝手次第に描き込むなど…

子宝日記(1) 序

もう少し早く書き出す予定が、六ヶ月も経過した今になってようやく出発する体たらくである。 暗い池に浮かんだ泡のような写真を見せられて、これがお前さんの子だ、なんて言われても実感が湧かない。抽象的で、あまりに抽象的で、私はその写真をぐるぐる回し…

教育雑記帳(28) 待てない!

お子さんは、待てますか? そして、どこまでガマンが出来ますか? 常々、私は「待つこと」そして「ガマンすること」こそ、幼時に付けておく必要のある能力だと思っています。これが出来るか否かによって、子供の学習進度には大きな開きがでるのです。 例えば…

教育雑記帳(20) 言葉ドロボーを捕まえろ 後篇

言葉とは、自ら必要に駆られて使うようにならなくては、自由闊達に使いこなすことが出来ません。そして、この言葉がままならなくては、頭の中で自分でものを考えることも難しくなります。 ですから、「よく喋る親」の子供は、親によってよく喋ってもらってい…

教育雑記帳(19) 言葉ドロボーを捕まえろ 前篇

まず申し上げなければならないのは「子供は親とは別個の人格である」ということであります。 子供が自分の分身であり、それが自分の成しえなかった事を代わりにやってくれる、という幻想を捨てきれぬ親ほどタチの悪いものはありません。 子供にとってはイイ…

教育雑記帳(16) 初動が肝心

ヨーイ、ドンで素晴らしいスタートダッシュを決める必要があるのは、徒競走も、デカの捜査もスプラトゥーンもお勉強も一緒であります。 初動がぽしゃってしまうと、どれもこれもぐだぐだ展開で、終いには迷宮入りしてしまうのは世の常です。 ことお勉強に関…

教育雑記帳(15) 余裕のあるオトナと

子供という存在を前にして、オトナはいかにあるべきか。教える立場でも、育てる立場であっても、それはやっぱり…

教育雑記帳(14) 親の影法師

教室へ通った分だけグンと成果が出る子と、そうなるまでに時間を要してしまう子。 子供によって多少の差はあれ、親がどの程度彼らの学習に関与しているかによって、その成果は後々目に見える形で出てくるものです。 まずは、ノータッチ型の場合、基本的に子…